去年、父が他界し「相続」という現実に向き合ことになりました。
数年間ガンを患って最後は緩和ケアとなっていたので、晴天の霹靂といったわけではなかったですが、とはいえ前倒しして手続きを進める気にもなれずその日を迎えてしまいました。正直まったく分からないままのスタートでした。
最初は、葬儀会社に紹介頂いた司法書士の先生に相談に行きました。ネットで調べても、複雑な相続税対策や揉め事の対応の話ばかりで、我が家のように
「相続人は母と子供2人(自分のことです)で異議なし!」
「財産も家と若干の現金のみで相続税はかからないだろう!」
という場合でもいわゆる「先生」にお願いしないといけないのかわからなかったからです。
話を聞くと、我が家のように相続人の数がわかっていて、不動産が自宅だけ、有価証券や保険に未加入である場合は、戸籍謄本を集めることと不動産(家)登記用の書類を集めることが主なので、素人でもできなくないという話でした。
やってみてわかりましたが、戸籍を集めることや登記用の書類を集めるのは結構色々な所に連絡する必要がありまとまった時間が必要なので、仕事しながらだと時間がかかってしまいます((+_+))。
幸い、私が勤めていた会社はある程度フレックスが使えたので平日に役所に連絡とかをして要領よく集めることができましたが、そうでない方は、有給を数回使う必要があるかなと思います。
ちなみに、司法書士の先生に依頼すると7万程度と言われました。やってみての感想としては、ちょい高いけどぼったくりでもない!って感じです。仕事が忙しい人やそもそも時間をお金で買おうと判断される人は充分依頼してもいいレベルかなと思います。
個人的な感覚では、日給2万以上の人かなと思います。→要は3日はかかるよってコト
なお、離婚歴や養子縁組、連れ子や引っ越し多数のような場合や不動産が自宅だけでなかったり色んなところに色んな財産がある(有価証券や保険、金etc)などの場合は、手に負えないと思うので先生に依頼頂いた方がいいかなと思います。
これから、具体的な手続きを書いていきたいと思います(*’▽’)
参考までに相続の専門家の得意ジャンルをまとめたので興味あったら見て下さい(^_-)-☆

【STEP1】相続財産を洗い出す
まずやったのは、父の財産の全体像を把握すること。銀行の通帳、家や土地、有価証券など思い出せるものすべてを洗い出しました。
我が家の場合、自宅(家&土地)と若干の現金と大量のオレンジカードぐらいが財産でしたので全体把握は簡単でした。
相続人は、母と自分含む子ども2人が相続人です。
相続税の基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」なので、今回は4,800万円が控除枠となり、税金の申告は不要でした。
【STEP2】戸籍謄本を集める(これが地味にキツイ)
ここが一番の山場でした。被相続人(父)の出生から死亡までの戸籍謄本を集める必要があるのですが、転居をしていた場合は、転居前の市町村役場から取り寄せないといけないんですよ。しかも全部!!
幸い父は田舎から1回の引っ越しだけだったので集める戸籍謄本は2通で済みましたが、転勤族だったり、結婚⇔離婚を繰り返し、引っ越ししまくっていたら、ファミリーヒストリー的な物語が始まるでしょうね・・・
転居前の市町村役場から戸籍謄本をもらうためには現地にいくか(現地になんか行けるか!!ってなるでしょうけど)郵送で送ってもらうかを選べます。
郵送してもらう場合は、各市町村毎に定められている戸籍謄本の交付申請書に必要事項を記入して手数料分の「定額小為替」を付けて郵送すれば、1週間程度で返送されてきます。
手数料は1,000円もあれば大体必要な書類はもらえますよ。
さっき、さらっと「定額小為替」って書きましたが皆さん何のことかわかりますか?
簡単に言うと「定額小為替(ていがくこがわせ)」とは、日本の郵便局で取り扱っている送金手段のことです。特に、現金書留や振込が使いにくい少額の金銭を郵送でやり取りするために使われるものです。購入するには郵便局にいく必要があるのでご注意を(^_-)-☆
最後に、戸籍を集めるのは、「誰が相続人か」を法的に確定するために必要になっています。家族関係が複雑な場合(結婚⇔離婚を繰り返しetc)は相続したあとに新しい相続人がでてきてひと悶着的な火サス的なことをさける必要があるからです。
【STEP2】住民票の除票を取得する
戸籍謄本を集めるときに合わせて住民票の除票も取得する必要があります。これは、相続登記で必要となる書類です。申請自体は同時にできるので忘れないようにしましょう!
余談ですが戸籍謄本や住民票の除票の交付申請書は市町村毎によって異なります・・しかも、若干文言や必要事項も異なるので、面倒ですが都度役場に問い合わせることをおすすめします。マイナンバーなんかよりこのあたりの申請書類を一元化してくれたらありがたいなぁと思いながら、電話してました。
では、この辺りで文章も長くなってきたのでこれ以降は次回書いていきたいと思います。
なるべく早いウチにこの後のことも書いていくのでご容赦ください(*´ω`*)
それでは、また次回もご覧頂ければありがたいです。